蓄電池選びに失敗しないためのポイント①蓄電容量に注目

カタログなどに記載されている定格容量や実効容量を確認

蓄電池選びで失敗しないためのポイントについて解説します。まず重要なのが、蓄電容量です。カタログなどに記載されている定格容量や実効容量を確認し、貯蔵できる電気量の目安を知っておきましょう

ちなみに、定格容量とは、蓄電池が貯められる電気量の単位です。ただし、過放電などを防ぐための施策により、実際に使用できる電気量は定格容量よりも少なくなります。そのため、製品の比較時は、実効容量の数値を基準にするのがおすすめです。

1日の消費電力量より少し多い容量がおすすめ

1日の消費電力量から蓄電容量を計算する方法もあります。1日の消費電力量は、電力会社から送付されてくる請求書や明細書などに記載がありますので、参考にしてください

たとえば、3人暮らしで1日平均10kWhの電力を消費している場合、蓄電池の実効容量は10kWhより少し多い程度にするのがおすすめです。夏季・冬季は冷暖房を使用するご家庭も多いかと思いますので、冷暖房器具の最大使用量に合わせた機種を選ぶといいでしょう。

防災対策用なら停電時の消費電力量を参考に

蓄電池を防災対策として使用したいなら、停電時の消費電力量を参考にできます。停電時にどの家電を何時間程度使用したいかをリストアップし、必要な電力量を計算しましょう

たとえば、冷蔵庫(40W)・携帯電話の充電(10W)・Wi-Fiルーター(10W)・照明(30W)・テレビ(100W)をそれぞれ1時間使用する場合の合計消費電力は、190Whとなります。蓄電池の蓄電容量が10kWhだとすると、約2日間は停電をしのげる計算です。

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