蓄電池選びに失敗しないためのポイント③パワコンのタイプ

直流電力を交流電力に変換するために必要な装置

蓄電池を選ぶ際は、パワコンのタイプについても覚えておきましょう。パワコンとはパワーコンディショナーの略で、太陽光発電などで発電した直流電力を家庭向けの交流電力に変換するために必要な装置のことです

太陽光発電の発電量を最大化したり、異常を検知したら系統から切り離して太陽光発電システムへの影響を防いだりする役割もあります。また、停電時に電気を使用できるようにする自立運転機能が付いたタイプもおすすめです。

設備ごとにパワコンの設置が必要な「単機能型」

パワコンは、大きく分けて「単機能型」と「ハイブリッド型」の2種類あります。単機能型は蓄電池を単独で使用するのに適しているほか、すでに太陽光発電設備を設置済みで蓄電池のみを後付けする場合におすすめです

ただし、単機能型はすでに設置済みの太陽光発電設備とは連携できないため、太陽光発電用と蓄電池用の2台のパワコンを用意する必要があります。逆にいえば、既存の太陽光パネルとの相性は考慮する必要がないのが、大きなメリットです。

太陽光発電も制御できる「ハイブリッド型」

「ハイブリッド型」は、太陽光発電と蓄電池の両方を1台のパワコンでコントロールできるのが、大きな特徴です。太陽光発電システムと蓄電池を同時に導入する場合や将来的に太陽光発電の導入を考えている場合は、ハイブリッド型を検討しましょう

単機能型と比較すると設置スペースを取らず、比較的低コストで導入できます。ただし、ハイブリッド型を後付けする場合は既存設備との相性を考慮する必要がある点には、注意が必要です。

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